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プロフィール

バリ子

Author:バリ子

トラベル・ライター&撮影コーディネーター。バリ島を中心に、シンガポールやマレーシア、台湾などで活動しています。

修行中のカメラ片手に、伝統行事や昔ながらの美しい自然の残る村々を訪れたり、現地の人々と触れ合ったりと、あちこち飛び回っています。

ハーブや薬草にも興味あり。特にインドネシアの民間療法を少しずつお勉強している今日この頃です。

自然と生きる村・トゥガナン


ダウー・トゥカッドのムカレカレを観るために慌てて出発したので、朝も昼もごはんを食べていなくて「ダウー・トゥカッドに着いてから・・・」と思っていたのですが、着いたらもちろんごはんよりもムカレカレが優先!結局終わったら15時30分でした。さすがにお腹もペコペコ。トゥガナン村のおじさんがごはんを用意してくれるというので、お言葉に甘えてお邪魔してきました。

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トゥガナンの入口。

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お祭り中のダウー・トゥカッドとうって変わって、いつも通りの静かな村の中。

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村の中の民家は、グリンシンやアタなどの工芸品を販売している家が多いです。

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土壁に年季の入ったヒビが走り、とても味があります。それ以外にも石積みの外壁の家もあります。

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屋根はヤシの葉を使ったもの。村で手に入る材料を使って作られています。

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おじさんの家に到着です。近辺に生息する植物などを使って家具や小物を作っています。

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奥さんはグリンシン織り。グリンシンの染料も木の皮や植物など、天然のものが使用されます。

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これは「カユ・チャン(チャンの木)」をそいだもの。

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お湯に入れるとみるみるこんな鮮やかな色に。「テー・チャン(チャン・ティー)」と呼ばれ、目の洗浄などにも使われるそうです。味はないと言ってもいいくらいですが、飲むとなんだかホッとします。

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お菓子もいただきました。「イウェル」というシンガラジャ銘菓のドドールのような感じで、甘くてモチモチ。ココナッツの風味もあります。

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お菓子を食べながら、トゥガナンのムカレカレやスロンディングの話をあれやこれやと。

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その間にイブがごはんを用意して下さいました。

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うわー、おいしそう!「野菜ばっかりでごめんね」とおっしゃいますが、とんでもない!おいしそうなごちそうに大感激!バパッお手製のココナッツ皿もナチュラルでとってもステキ!

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普段食べている南部のスパイスの使い方とは異なった味つけで、新鮮な上においしくて、おかわりしちゃいました。

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食後にトゥアックが届き、できたてを少しいただきました。

田舎が好きで、時間があればしょっちゅう遠くまで足を運んでしまうのですが、東部もとっても大好きな場所。特に新しいバイパスが通るようになってかなり近くなったこともあり、最近では気軽に遊びに行っているのですが、そんな時は必ずと言っていいほどトゥガナンに寄ります。日本からの友人が一緒だったら村の中まで入ったり、在住の友人とだったら駐車場付近のアタ・ショップだけ偵察に寄ってみたり。そんな事を繰り返していたら、村のイブたちが「今度お祭りあるから見に来なさい!」と教えてくれるようになり、ムカレカレも何度か観ることができたのです。

とは言え、ガイドブックの紹介文程度の知識しか持ち合わせていないので、今回食事をいただきながら、トゥガナンの普段の生活についていろいろ伺うことができたのは、とても興味深いものでした。寄らせていただいたお宅は、バパッが全て時間をかけて自分で建てたそうで、近くで手に入る材料を使って作られていました。屋根はココナッツの葉、外壁は土壁、床はジャカと呼ばれる黒いココナッツのフローリング張り、そして部屋の壁は竹、といった具合。

バパッはトゥガナンの山で育つ木や植物を使った家具や雑貨を作っているのですが、トゥガナンには生きている木を伐採してはならないという村の規則があり、破った者は罰せられるそうです。そのため、すでに枯れて死んだ古木を探しては自宅に持ち帰り、いろいろな物を作っているそうです。ダブル・イカット「グリンシン」を織るイブの仕事は、染料を作るところから始まります。その材料も木の皮や植物の根、クミリ(キャンドルナッツ)など。

ごちそうになった料理も、茹で卵はブロイラーではなく、その辺を元気に走り回っているニワトリの卵だし、ココナッツも新鮮なもの。大好きなサンバル・マターには珍しくクマンギ(インドネシアのミントのようなもの)が入っていたのですが、これも近くの山に自生するもので、一般的に流通しているクマンギとは異なり、より強い香りがあります。村のあちらこちらにあるジャカの木から作られたトゥアックは、できたては発酵が進んでいないので、ほのかにアルコールの香りはあるけれど、まるでシロップのように甘くておいしい!

独特の文化や習慣ばかりに目が向いていましたが、トゥガナンの人々がこんなにも自然と共生しながら生活していると、今回初めて知ることができました。これまでお祭りごとばかりに興味があったのですが、トゥガナンの村の日常的な暮らしぶりをもっとよく知りたいと思うキッカケになったお宅訪問でした。

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