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プロフィール

バリ子

Author:バリ子

トラベル・ライター&撮影コーディネーター。バリ島を中心に、シンガポールやマレーシア、台湾などで活動しています。

修行中のカメラ片手に、伝統行事や昔ながらの美しい自然の残る村々を訪れたり、現地の人々と触れ合ったりと、あちこち飛び回っています。

ハーブや薬草にも興味あり。特にインドネシアの民間療法を少しずつお勉強している今日この頃です。

バリ・アガの村のムラスティ


「バリ・アガ」の村として特に知られる村はトゥガナン(Tenganan)、トゥルニャン(Trunyan)、スンビラン(Sembilan)が一般的ですが、それ以外にもバリ・アガの村はバリ島内にいくつも存在します。カランガッセムの「ティンブラー(Timbrah)」もバリ・アガの一つとして数えられる村で、そのティンブラー村でムラスティの儀式があると聞き、行ってきました。

「ムラスティ(Melasti)」とはお祭りの前(ニュピの前)にご神体を海まで運び清める儀式のことをいい、穢れを清めるという意味があります。

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村に着いたらタジェン(闘鶏)をやっている人以外はいなく、まだまだムラスティが始まるまでは時間がありました。

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負けたニワトリはその場で両足を切断され、毛をむしられ、お湯に入れられました。先に用事を済ませることにして、一旦ティンブラーから出ることに。

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そうこうしているうちにムラスティは始まり、すでに海に着いていると連絡が入ったので、直接海へ向かうことに。行ってみると、ティンブラー村のムラスティはホワイト・サンド・ビーチで行われていました。

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ビーチには正装をした村の人々でギッシリ。真ん中の台の上のフサフサした箱にご神体が入っています。

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まずはイブイブたちがご神体にお供え物を供えます。

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1人40個のチャナン・サリを、1つ1つご神体の前に供えていきます。

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こちらトゥルノ(Truna)と呼ばれるプムダ・バル、新しく青年団員になった男の子たち。彼らが村からここまでご神体を担いでやってきたそうです。

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欧米人に人気のシークレット・ビーチ「ホワイト・サンド・ビーチ」に突然現れた大勢の人々と着々と進む儀式に、居合わせた旅行者の皆さんも静かに儀式の進行を見守っています。

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お供え物もこんなに。

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バビ・グリンもあります。

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イブイブがご神体にお供え物を供え終わったら、スンバヤン・ブルサマが始まります。手前の白い衣装に黄色い布をたすき掛けにしているのがマンク、イブ・マンクたちで、奥の黄色いサルンに白い布を上半身にまとっているのがトゥルノたち。

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2人の僧侶がお供え物の前に座り、祈祷を始めました。1人はご神体に向かい、もう1人は海に向かっています。

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その間にニワトリを持ったバパッがジュクンに乗り込み沖へ出て行きました。「プクレム(Pekelem)」と言い、バルナ(海の神様)に供物として捧げます。

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それと同時にスンバヤン・ブルサマが始まりました。

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最後にティルタをかけていただき、終了。ここからまた1時間かけて徒歩で村まで戻るそうです。

儀式を待つ間にいろいろな人と話しをしていたら、トゥルノの男の子が「27日に村のお寺に1000頭のバビ・グリンを奉納するから見においでよ!」と。「またまたまた~、1000頭ってちょっとオーバーでしょ~」と半信半疑ながらも、「そこまで言うなら少なく見積もっても数百頭は並ぶよね、きっと。・・・それはすごい!」と即効決めました、その日もティンブラーに行こうと。

このムラスティを皮切りに、約1週間ティンブラーでは様々な儀式が執り行われました。これらの儀式は毎年バリのウク暦の第二月にあたる「サシー・カソ(Sasih Kasa)」の新月の頃に行われるそうで、村のサドゥの男の子に聞いてみたところ、下記のようなスケジュールだということ。

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7月24日 ムラスティ
7月27日 ウサバ・カジョ・スンブ
7月28日 マバラン
7月29日 マバラン
7月30日 マバラン、ルジャン
7月31日 プニンパナン
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※儀式の名前は正式なものではないかもしれません。

パサール・アグン寺院に夜空を見に行こうと思ったのがキッカケで、こうしてトゥガナン・ダウー・トゥカッドのムカレカレやティンブラーのムラスティに寄らせてもらえることになり、結果的には毎日ティンブラーでの儀式にせっせと足を運んでしまいました。このバリ・アガの村で見た独特な儀式を記録しておきたいと思うのですが、掲載する情報は実際に村のみなさんに伺った話が中心です。同じことを聞いても人によって異なる答えが返ってきたり、「そういう決まりだから」と本来の由来などを考えることなく習慣として行っている人も少なくなく、正確な話を伺うのは至難の業。参考までにご覧ください。

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