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プロフィール

バリ子

Author:バリ子

トラベル・ライター&撮影コーディネーター。バリ島を中心に、シンガポールやマレーシア、台湾などで活動しています。

修行中のカメラ片手に、伝統行事や昔ながらの美しい自然の残る村々を訪れたり、現地の人々と触れ合ったりと、あちこち飛び回っています。

ハーブや薬草にも興味あり。特にインドネシアの民間療法を少しずつお勉強している今日この頃です。

740頭のバビ・グリン


やってきました、バビ・グリンの日!この日は「ウサボ・カジョ・スンブ(Usaba Kaja Sumbu)」と呼ばれる日で、村の中の寺院「プラ・マクサアン・カジョ(Pura Maksaan Kaja)」にご神体を移し、バビ・グリンをお供えするそうです。

ティンブラーには約700~1000世帯が住み、各世帯ごとに1頭のバビ・グリンを供えるのですが、バビ・グリン1頭に1万~1万5000円程度かかり、それ以外にもたくさんのお供え物を用意することを考えると、とても大きな出費になります。が!なんと何日か続く儀式の中で、さらにもう一日バビ・グリンをお供えする日があるとか(汗)そ、それは大変・・・。

また、後で知った話なのですが、この「ウサボ・カジョ・スンブ」以外にも「ウサボ・ダレム(Usaba Dalem)」または「ウサボ・グリン(Usaba Guling)」と呼ばれるイダ・バタリ・ドゥルガ神(シヴァ神の妻)への報恩の念を表し、繁栄と平安を祈る儀式でも、同じようにバビ・グリンを納めるそうです。(Pura Dalem Desa Pakraman)

都市部では儀式に使うバビ・グリンは焼き上がったものを買ってきてお供えすることも多いのですが、ティンブラーでは各家庭でそれぞれバビ・グリンを作ります。なんせ村中みんな同じ日にバビ・グリンを作るワケなので、家族単位でやるしかないのです。

この日の儀式は夜から。バリ子は20時から南部で打ち合わせの予定と、翌日は深夜1時から早朝山登りでカランガッセムへ行き、24時間みっちりの予定だったので「バビは無理かも・・・」と少し諦めていたのですが、20時の打ち合わせがキャンセルになった時点でニヤリ。即効カランガッセムへ向かうことに決めました。

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儀式が始まったのは22時近くなってから。まずはご神体を担ぎ、村の中をまわってから寺院の中へ。

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フラフラしていると、道路にはトゥルノたちが座っています。「何してるの?」と聞いたら「通れないように道路を塞いでいる」とか。そうなのかもしれませんが、そもそもの由来って何なのでしょう??

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ガムランの演奏とともに寺院の前に人が集まり始めました。そろそろみたい!

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うわーーー、どんどん来ます!流れるように村のあちこちからお寺に向かってバビが!!

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ものすごい迫力に興奮!こんな数のバビ、今まで見たことない~!!

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男性はバビ、女性はバンタン(お供え物)を持ってやって来ます。

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寺院の中はバビとお供え物を運ぶ人々で溢れかえっています。

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ガムランはPKK(婦人会)のみなさんによる演奏。バパッたちと順番だそうです。

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運んでる場面でビックリしている場合じゃなかった。な、な、なんじゃこりゃーーーー!隙間なく並べられたバビの上に、さらにまた、どんどんバビがやってきて、重ねられていきます!

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ここでもトゥルノ、頑張ってます。竹からバビを抜く任務があるようです。

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手際良く、どんどんバビを並べていきます。

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お尻に詰まっているのはごはん。

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よく見ると、お母さんたちが運んできたバンタンの上にバビが載せられています。

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あまりの光景にしばし呆然としてしまいましたが、寺院内は何と言っていいのか・・・ちょっと異常(?)な空気が漂います。ピリピリしたというか、トランスのような・・・なんとも特異な空気が。

と、ここでタイム・リミット。南部に戻る時間が来てしまいました。まだまだ村に残りたい気持ちはありますが、これだけでも十分な衝撃と貴重な経験でした。

バビ・グリンは一晩神様に捧げられ、翌朝5時に各家庭に持ち帰るそうです。

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